農業・女性・未来
川島: あのレインフォレストアライアンスのマークも、最初に日本に入って来た時に、コーヒー業界の人はカエルのマークが入ったコーヒーなんて絶対に売れないって言ってたんです。マークを変えなさいと言う人までいたんです。
生駒: カエルはラッキーチャームなのに。
大城: すごくかわいいマークなんですよ!
川島: コーヒーを売りたいというより、理念に共鳴する人に飲んでもらいたいという話なのですよ。ただし、サステイナブルコーヒーを実際に生産している産地の人たちに僕がいつも言っているのは、理念だけではモノは売れない、売れなければ意味がないしサステイナブルじゃないから、おいしいものを作ってくださいということです。
生駒: 私も産地のことはこのレポートで読んだだけですが、やっぱり現地とつながっている人って大切ですよね。私、これからは農業が一番重要になってくると思うんですよ。食の安心・安全も含めて。食べることは無くならないじゃないですか。
川島: 僕は18才でエルサルバドルに留学して以来、会社に入ってからもジャマイカ、ハワイと、ずっと海外でコーヒーの栽培にたずさわってきて、4年前に日本に帰って来て驚いたのは、日本人はスーパーで売られている農作物を工業製品なんかと同じに思っているんですよね。必ずいつも売っていて、無かったとしても電話して注文すればすぐ製造されて出てくるくらいに。でも農作物はそういうものじゃないですから。
大城: 最近は気候の変化の影響が大きいですよね。私も農学部出身なので農業の未来は考えています。
生駒: 地球温暖化が進んでいるからといって絶望してしまうのではなく、そういう時だからこそ人間の知恵を活かして、時代に即した農業ができると思うんですよね。
川島: その点ではコーヒーは向いていると思います。地球環境を守る上での良きパートナーになれます。コーヒーはカカオとともに、数少ない日陰で育つ作物なんですよ。植林をする時にも、ただ木を植えるだけだと現地の人が木材を売って収入を得られるようになるまでに何十年もかかってしまいます。植林した林の中でコーヒーを育てれば、3〜4年で実がなりますから、現地の人たちの収入になります。やっぱり私たちも現地の人たちも共に生き残っていかなければなりませんからね。共存が必要ですからね。
生駒: 私はこれからは母性が重要だと思っています。男女関係なく母性は持ってますよね。母性は知性だと思っているんですよ。直感的な。でも子供を育てるためだけのものとフタをされてきてしまいましたよね。地球のことを思ったり、人のことを思ったり、受け入れたり、共存したり、それも母性ですよね。
川島: それが「サステイナブル」なんですよね!
生駒: そうなんですよ。それで2008年は「ローズ・キャンペーン」というのを考えていまして、川島さんには怒られちゃうかもしれませんが、「地球の未来は女性がつくる」とか言っちゃおうかなと思ってるんですよ(笑)
川島: いやいや、僕は女性が進出することは大賛成ですから(笑)
生駒: もちろん男性と一緒にというのが前提ですけどね。発展途上国のお子さんをサポートしたり、先進国の女性の地位をアップするようなことを来年1年間やってみようと思っているんですよ。
大城: すばらしいですねー。
生駒: 参加してください!
大城: 女性の1人として、ぜひぜひ!
生駒: 男女も共存ですよね。力を合わせないともう守れない。
大城: 2008年は、洞爺湖でG8サミットがありますし、先ほど登場した選ぶ権利も含めた消費者の権利も8つありますし、”8”という数字をキーワードに色々なキャンペーンを仕掛けていきたいなと思っています。
生駒: ぜひ一緒にやりましょう! こういう力がつながっていくと波になるじゃないですか。

