消費者が「選ぶ」時代
大城: 2007年の2月に若い世代を集めて、2泊3日のサミットという名の合宿をおこなったんですよ。もっと分野や地域を越えてつながろう!社会に働きかけよう!ということで。環境問題だけじゃなく諸々の問題への取り組みは、それら全てつながってますから、分野を超えて、次世代の当事者としてもっと声を上げていいんじゃないの、という思いで行いました。日本中から70人規模の若者が集まり、各種方面で活躍する先輩方も来てくださいました。自分たちの発想を、学生だからとかNPOだからとかの理由で閉じるのではなく、可能性をどんどん引き出して、あらゆるコラボレーションを考えて、新しい仕組みを創りだす取り組みができないかと考える場所になりました。3月には世界の学生を集めて5日間のプログラムもおこないました。
川島: 何カ国から集まったんですか?
大城: 25カ国です。
川島: ええっ、25カ国?!
大城: 言葉も英語なので限界のある中で、国際交流しました。
生駒: すごいパワーですねー! オーガナイズ能力に感心しちゃいます。
大城: その合宿で話し合ったことをいかに具体的なアクションにつなげられるか。そんな挑戦をするグループがどんどん生まれました。その中の1つは、私たちの選ぶ力を社会に向けて仕掛けることに使えないかと考えています。私たちが選ぶことによって企業の人たちもモノを作っているのではないか。だとしたら、こういうものを選びたいんだ!いうことをもっと発信できないかなあと。
生駒: 私も全く賛成です。エコウーマンの高樹沙耶さんと、これからの時代は何が必要かについてトークショーでお話しした時に、「選ぶ」が出ました。消費者が選ぶ。私もそう思います。モノも選ぶ、人も選ぶ、政治家も選ぶ(笑)
最近ニュースを聞いていると情けなくなることがありますが、選んだわれわれの側にも責任がありますから。そういう意味で「選ぶ」はキーワードだと思います。企業も選ぶ。
川島: コンサベーション・インターナショナルのサステイナブルコーヒーも1つの選択肢としてご提案されたわけですよね?
生駒: そうです。これからは消費者の側が選ぶ時代だと思うんですよ。クオリティーも価格もブランドも。高いのか安いのかという基準ではなく、そのお金を払う価値があるのかどうかを判断する基準をみんなが持てるようになってきていると思うんですよね。送り出す側もそうだし、受け取る側もそうだし、もっと意識を強く持っていくと世の中に良いものが循環しやすくなるじゃないですか。個人がこれだけ情報を得られる時代になっていますから、一人一人が情報収集しながら選んでいくというトレーニングが必要だと思います。
川島: サステイナブルコーヒー協会設立の目的の1つも、消費者が選べるようにすることです。選ぼうにも選択肢を知らなければ選びようがありませんから、サステイナブルコーヒーとは何か、どんな種類があるのかを消費者に知っていただく必要があります。そのなかからみなさんに合ったものを選んでいただければ、生産者にまでつながりますから。
大城: たとえばマクドナルドは、イギリス国内の全店舗で販売するコーヒーを100%サステイナブルコーヒーにすることを今年の始めに表明したのを皮切りに、ヨーロッパ全土で、レインフォレストアライアンスやグッドインサイドのサステイナブルコーヒーを導入していっています。アメリカ北東部でもフェアトレード・オーガニックのサステイナブルコーヒーを導入しています。時代は代わってきているのですが、このような情報は残念ながら日本の消費者までは届いていません。
生駒: 日本は大きく立ち後れてしまうじゃないですか?! 世界第3位のコーヒー消費国なのに!
川島: ええ、ですからこのような情報をお伝えしていくことも僕らの役目だと思っています。情報が十分にあれば選択も変わるはずですから。
生駒: すばらしい!
大城: 日本でも今は、たとえば新幹線の車内販売のコーヒーにもレインフォレストアライアンスのカエルのマークが付いているんですよ。こんなところにも広がってる、と嬉しく思うのですが、問題は皆さんそれを知らないんですよね。
生駒: そうなんですねー。私も知りませんでした。
川島: そのあたりも僕らが頑張って伝えていきます(笑)

