サステイナブルコーヒートーク


サステイナブルコーヒー トーク 第1回
〜地球・人・未来〜

プロローグ

(敬称略)

川島: サステイナブルコーヒー協会ジャパンのウェブサイト立ち上げ記念ということで、お忙しい中、ご協力くださりありがとうございます。本当に偶然だったのですけど、マリ・クレールさんが2007年12月号でサステイナブルコーヒーを取り上げられたので、これをチャンスとばかりに今回の座談会を開かせていただきました。日本の学生代表として、東京大学の大城さんにも来ていただきました。よろしくお願いいたします。

写真(川島)今日は、地球・人・未来をキーワードに、サステイナビリティーについてお話をうかがいたいと思います。今回はお二方とも女性ですので、女性とサステイナビリティーという切り口でもお話できたらと思います。もちろん、どうしても最後はコーヒーに結びつけさせていただきたいのですけど(笑)

マリ・クレールさんがサステイナブルコーヒーに目をつけられたのは、どのような経緯だったのでしょうか?

生駒: マリ・クレールは、日本で初めて社会的な問題もあつかったファッション誌でして、3年前に私がマリ・クレールに来た時に、今は女性もファッションや化粧品という話題だけではなくて、日常的にもっと色々な世界のことに関心を持って生きてますから、そういうものを反映させた雑誌を作ろうと思いました。

年間を通してのキャンペーンをずっとやってきていまして、2007年は「プラネット・キャンペーン」というのを考えました。2006年に、Google Earthで小さな画面の中に映る地球を見た時に、知ってはいたけど、自分が住んでいる地球は1個なんだなあということをあらためて実感したんです。身近なファッションやビューティーのこともそうですし、エコロジーのことも、お互い影響し合うので自分たちだけで完結して存在していくことはもうできない、サステイナビリティーを考える時には地球全体を考える以外に道は無いと思いました。とりわけ日本は島国で、井の中のカワズのように自分達さえ良ければいいという文化背景や歴史的状況で来たように私には思えたので、もうちょっと目を広げてグローバルに物事を考えようよ、地球規模で全てのことを考えようよ、という意味で「プラネット・キャンペーン」を考えついたのです。だから最初はエコだけではなかったのです。写真(生駒さん)

でも年末にゴアさんの「不都合な真実」が公開されたり、日経新聞さんとのコラボレーションなどもありまして、年明けの1月号はとりあえずエコロジーに光りをあてて、温暖化の影響で地球で最初に沈む島と言われているツバルに太田莉菜ちゃんと言うトップモデルを連れて行って写真撮影をしたのです。彼女と一緒に小学校をはじめ様々なところに取材に行ってレポートしたのです。こんなところでファッション撮影をする雑誌はまず無いので、業界にとっては衝撃でした。その時の服はダナ・キャランのもので、ダナ・キャランという人も環境問題に対して積極的にアクションをしてる人でして、賛同を得て持って行ったのです。その後にエコの波が来たので、4月号では「セレブはみんなエコ・リュクスしている」ということで、今度はハリウッドのスターたちをとりあげました。

川島: 「エコ・リュクス」というのはマリ・クレールさんが考えられた言葉なのですか?

生駒: 私たちが考えました。2年半くらい前にルイ・ヴィトンさんが、海を思わせる塩のパビリオンを愛知万博で作られまして、エコな取り組みをなさっていたのですが、その時に取材を頼まれまして、「こんなラグジュアリーなブランドがエコしてる!」という思いから「エコ・リュクス物語」を作りました。それが原点です。それまではエコをやるなら100%エコでなければという風潮がありましたし、ラグジュアリーでエコをやると生活感が出てしまうのではないかという危惧もあったのです。ルイ・ヴィトンさんのメッセージは大きかったです。エコもラグジュアリーも両方必要なものなので、これからはエコ・ラグジュアリーの時代だと思いました。

それからもたびたび「エコ・リュクスな女たち」という具合に使っていたらエコ・リュクスという言葉が広まりました。先日、日経新聞さんとエコ・リュクス展を開催した際には、鴨下環境大臣まで来てくださりました。実は今年、環境省とタイアップしていたのです。小池百合子さんが環境大臣だった頃に、どこかでその言葉を耳にされて気に入られ、国として広めようという話もあったそうです。大臣が替わられてその話はなくなったのですが、担当官のかたが覚えていてくださってネットで調べてコンタクトしてきてくださったのです。

この10月発売の12月号ではプラネット・キャンペーン・スペシャル第二弾をやろうと思い、メインは「地球未来予測」にしたのですが、もう1つはプラネット・リポートとして植林にしました。取材している中で一番危機感を感じたのは緑が失われていくことだったからです。地球温暖化の問題以前に、植物が生存できなくなったら、おそらくわれわれも生存できない。植林運動もまだまだ日本では知られていない。

でもマリ・クレールはファッション誌ですから、わかりやすくおしゃれに伝えなければならない。それでみんなで色々検索して相談した結果、コンサベーション・インターナショナルさんのサステイナブルコーヒーをとりあげることは、とても意味があるという結論に達しました。というのも、私たちはこうして毎日コーヒーを飲んでるじゃないですか。必需品です。食べ物については有機野菜だとかマクロビオティックだとか言っているのに、ふと気付くとコーヒーあたりには無関心だったりする。ぜひこの機会にサステイナブルコーヒーを読者に味わっていただいて、五感で感じ取っていただきたいと思いました。